2023/1/5体験会〜総合練習の目的〜
本日は津門球場にて新年初体験会でした!
神戸市や西宮市だけでなく、県外からも何人も体験に来てくださり、とても活気のある体験会になりました。
朝から送迎してくださった保護者の皆様、ありがとうございました。
この場を借りてお礼申し上げます。
この先、少し長文になりますが、練習の意図であったり目的の伝達を、全て寒空の下で行うと身体にも良くありませんので、こちらで是非最後までお付き合いください。
またお子様にもご一読いただければ幸いです。
さて、本日は開催地が津門球場ということで、「総合練習」の体験会という位置付けで開催させていただきました。
当クラブでは、「総合」練習と「基礎」練習で、重きを置く部分が少し変わってきます。
野球の練習というと、どうしても、
速い球を投げるにはどうしたら良いか?
遠くに打球を飛ばすためにはどうしたら良いか?
といったことが真っ先に考えられがちです。
しかし野球というスポーツはそんなに単純なスポーツではありません。
野球というスポーツは点を取るために次のベースを奪い合うスポーツだからです。
速い球を投げるのも、遠くに打球を飛ばすのもあくまで、
守備側が、次の塁へ進塁されるのを防ぐ確率を高めるためや、
攻撃側が、次の塁へ進塁する確率を高めるためにあります。
でも、どれだけ速い球が投げられても、
外野守備のチャージ(ボールに向かっての前進)が遅かったり、
中継プレーで内野がスムーズにカットに入れなければ相手の進塁確率はぐんと高まりますし、
どれだけ遠くへ打球を飛ばせても、走塁で判断ミスをしてしまえば、そこでチャンスは潰えます。
そんなこと当たり前だし、知ってるよと言われるかもしれませんが、
一つ一つのプレーを細かく見ていくと、実は改善するところが沢山あります。
今日の練習会では走塁練習の際に第2リードというスキルがテーマに上がりました。
この第2リード、既にほとんどの選手が知っていましたが、
いざ実際にやってみてもらうと色々な形の第2リードがありました。
その中でもよく見受けられた良くない第2リードに、完全に次のベースの方に体を向けてスタートを切ってしまう形がありました。
しかしこの形ではもしライナーが飛んでしまった時に、素早く帰塁できません。
今日の練習では、正しい第2リードの取り方をお伝えしましたが、こういった事はほんの一例にしか過ぎません。
細部に目を光らせると、今まで知っていたけど、やっていたけど実は不十分だったというものが沢山あります。
そういった特に守備の連携や走塁といった、一見地味に見える部分を、しっかり細かな部分まで突き詰めていく、そこが総合練習において重きを置く部分です。
総合練習には、フリーバッティングなどの練習メニューももちろんありますが、そのメニューを活用して、こういった細かな点を改善していくことが総合練習の大きな目的となってきます。
打率5割のバッターが二人並んでいても連打できる確率は25%、すなわち4回に1回です。
打率3割のバッター二人なら、連打の確率は10%を下回ります。
そういった確率のスポーツである野球なので、
こういった細かな技術を身につけ、ワンチャンスを得点に繋げられるチームが試合には勝ちます。
試合に勝てればまたより高いレベルで試合ができるので、もっと野球が上手になり、楽しくなるチャンスが増えます。
またこういった細かなスキルは数も多く、普段から常に意識していなければなかなか身につきません。
「おっ!あの選手よく野球が分かってるな!」
「あの選手、ちゃんと考えて野球やってるな!」
そんな風に思ってもらえる選手になって、どんなレベルでもチームの勝利に貢献し、チームの中心で野球を楽しみ続けてもらえるように、これからも地味だけど大事なスキルをどんどんと伝えていきたいと思います!
そして、真の目的を果たすために、こういった細かなことまで考え、工夫し、改善する習慣を身につけることで、将来の様々なフィールドで役立ててもらえれば、指導者としてこれほど嬉しいことはございません。
最後になりましたが、「基礎練習」では、冒頭にあった、
速い球を投げるにはどうしたら良いか?
遠くに打球を飛ばすためにはどうしたら良いか?
そして、安定して正確にゴロなどを捌けるようになるためにどうしたら良いか?
そういったスキルを個人個人のフォームとじっくり向き合い、改善してまいります。
当クラブの特徴の一つである動作解析なども駆使しての練習になりますので、
こちらも是非楽しみにしていただければと思います。